良いことなのか、品種改良や技術の進化により、ほとんどの食物が季節関係なく手に入る便利な時代。でも、自然の恵みを一身に浴び収穫の時期を迎えたフルーツは、やはり格別の美味しさです。
そんな“旬”の味をとても大切にするのが、渋谷・東急フードショーのリニューアルの際に新しくオープンした「FOUNDRY(ファウンドリー)」。以前にも紹介した同店は、旬を迎えた食べ頃のフルーツを「一番果実」と名付け、期間中はその果実を使用したスイーツしか提供しないというユニークかつ徹底したこだわりを持ちます。
そんなファウンドリーが今、旬としてオススメする一番果実が「いちじく」。今日はそのいちじくの美味しさを存分に堪能できるパフェ仕立てのデザート「いちじくのヴェリーヌ」をご紹介します。
大きくカットされたいちじくが存在感を放つグラスデザートは、ボルドー色に輝くワインゼリー、濃厚なババロア、ラズベリーソースのグラデーションが美しい一品。主役のいちじくは果実がとろけるほど柔らかく、食べた瞬間にジューシーな甘みと芳醇な香りが口いっぱいに広がります。ほんのり香るワインの風味とラズベリーの酸味との相性もよく、大人っぽい味わいは同時に秋の訪れを感じさせてくれるようです。
“作物がいちばん美味しい時期に、より美味しくなる形で、お届けしていきたい”という想いで作られるファウンドリーのお菓子は、旬のフルーツを通して、日々の忙しさで見逃しがちな季節の移ろいを私たちに教えてくれるかもしれませんね。いちじくも10月中旬頃までの限定果実なので、今のうちに是非味わってみてください。